冬の電気代が高すぎる…我慢せずに減らす方法は?
冬になると「暖房を少し使っただけなのに、電気代の請求書を見てびっくり…」という声が増えます。特に40〜60代の方は、
- 年金生活や収入減で、光熱費はできるだけ抑えたい
- とはいえ、寒さを我慢して体調を崩すのは不安
- エアコンやこたつ、電気ストーブなど、どれが一番お得なのか分からない
そんなお悩みに役立つのが、スマホと連携して家電を自動でコントロールできる「IoT節電術」です。うまく使えば、暖かさはそのままに、ムダな電気代だけを上手にカットできます。
なぜ「IoT節電術」で冬の電気代を抑えられるのか
IoT(アイオーティー)とは「モノのインターネット」のことで、家電やセンサーがインターネットにつながり、自動制御や遠隔操作ができる仕組みです。冬の電気代対策として有効な理由は、主に次の3つです。
- ムダなつけっぱなしを自動で防げる
外出時に暖房を消し忘れても、スマホから遠隔でOFFにできます。タイマーやスケジュール機能で「必要なときだけ」電気を使えるのが大きな節約に。 - 電気の使いすぎが“見える化”される
スマートプラグなどを使うと、家電ごとの消費電力量や電気代目安がアプリで表示されます。「どの家電がどれくらいお金を食っているか」が分かると、具体的な見直しができます。 - 最適な温度・時間を自動調整できる
スマートエアコンやスマートリモコンは、外気温や部屋の温度に合わせて、つけすぎ・冷やし(温め)すぎを防いでくれます。
特に、待機電力(使っていないのにコンセントにつながっているだけでかかる電気代)は、家庭1世帯あたり年間200kWh超とも言われており、スマートプラグなどでこまめにOFFすることで、年間数千円の節約が期待できます(日本の省エネ関連情報より)。
冬の電気代を抑えるおすすめIoT節電ガジェット3選
ここでは、日本で入手しやすく、口コミ・レビューでも評価の高いIoT節電グッズを3つご紹介します。価格は2024年〜2025年頃の通販・家電量販店の参考価格です。
1. LinkJapan「ePlug3」:電気代が“丸見え”になるスマートプラグ

LinkJapan(リンクジャパン)は、日本のスマートホーム分野を牽引する企業で、IoT家電の企画・開発・販売を行っています。自社ブランド「eRemote」「eLife」などを展開し、スマートリモコンや照明・空調・エネルギー管理を一元化できる仕組みを提供。太陽光発電やHEMSとの連携にも強く、住宅・マンション向けのスマート化ソリューションで実績があります。
- 特徴
コンセントと家電の間に挿すだけで、電気使用量と電気代の目安をアプリでチェックできるスマートプラグです。Wi-Fiに接続し、スマホアプリからON/OFFやタイマー設定が可能。スマートスピーカーと連携すれば、音声操作もできます。 - 価格帯
2個入りセットで約4,000〜5,000円前後。 - メリット
- 電気ポット、こたつ、電気ストーブなど個別家電の“電気の食い方”が分かる
- 外出時や就寝時に自動で電源OFFするスケジュールが組める
- コンセントを抜き差ししなくても待機電力をカットできる
- デメリット
- Wi-Fi環境が必須
- 高出力の暖房器具(消費電力が大きい機器)は使用できない場合があるため、対応ワット数の確認が必要
2. スマートリモコン(例:SwitchBot ハブ2など)でエアコンを自動制御
スマートリモコンは、エアコンやテレビ、照明など赤外線対応の家電をスマホや音声で操作できるIoT機器です。外出先からの遠隔操作や、時間・温度に応じた自動制御が可能で、消し忘れ防止や節電に役立ちます。複数の家電を一括管理できるため、在宅ワークや高齢者の見守り用途にも活用されています。
- 特徴
赤外線リモコン対応のエアコンやテレビ、照明などを、スマホアプリや音声で一括操作できるデバイスです。温度・湿度センサー付きモデルなら、部屋の状況に合わせてエアコンを自動ON/OFFできます。 - 価格帯
1台あたり約6,000〜9,000円前後。 - メリット
- 外出先からエアコンの切り忘れをチェックしてOFFできる
- 冬は20℃前後に自動調整するなど、省エネな温度設定をキープしやすい
- 複数のリモコンをまとめて管理できるので、ご家族にも分かりやすい
- デメリット
- 初期設定(Wi-Fi接続・アプリ登録)がやや手間
- 古いエアコンの一部ではリモコン信号が対応しない場合がある
3. スマート電力モニター・HEMS(家庭用エネルギー管理システム)
- 特徴
家全体の電力使用量を見える化し、時間帯や家電ごとの消費電力量を確認できる仕組みです。最近は、電力会社や新電力が提供するスマホアプリで、スマートメーターのデータを自宅から見られるサービスも増えています。 - 価格帯
専用機器を導入する場合は数万円〜、電力会社のアプリ利用は無料〜数百円程度のサービスもあり。 - メリット
- どの時間帯に電気代がかかっているか一目で分かり、暖房の使い方を見直しやすい
- 太陽光パネルや蓄電池がある家庭は、発電・売電とのバランスも管理できる
- デメリット
- 本格的なHEMSは初期費用が高めで、戸建て向き
- アプリの見方に慣れるまで少し時間がかかる
冬の電気代を抑えるIoT節電グッズの選び方と活用方法
1. まずは「どこにムダがあるか」を知る
- 一番暖房を使っている部屋(リビング・寝室など)
- つけっぱなしになりがちな家電(こたつ、電気ポット、テレビ)
このあたりに、スマートプラグやスマートリモコンを優先的に導入すると効果が分かりやすく、おすすめです。
2. 「安全に使える範囲」を必ず確認
節電グッズ選びで大事なのが、安全性と対応ワット数のチェックです。
- 電気ストーブやオイルヒーターなど、消費電力が1,000Wを超える機器は、対応外のスマートプラグも多い
- 取扱説明書に「ヒーターなどの熱源には使用しないでください」と書かれている場合もある
購入前に、「最大○○Wまで」「暖房器具利用の可否」を必ず確認しましょう。
3. 温度設定と時間帯を“自動化”する
総務省や省エネ関連の情報では、「冬の暖房は20℃を目安」が推奨されています。スマートリモコンやエアコンのタイマー機能と組み合わせて、
- 日中:人がいる時間帯だけ20℃前後をキープ
- 就寝時:少し低めに設定し、必要なら電気毛布など局所暖房を活用
- 外出:エアコンを完全OFFにし、帰宅30分前に自動ON
といった「時間帯ごとの使い分け」を自動化すると、我慢せずに電気代を抑えられます。
4. 家族が“使いやすい仕組み”にしておく
せっかくIoT節電グッズを導入しても、家族が面倒に感じて使わなければ意味がありません。40〜60代の方のご家庭では、
- スマホアプリのボタンを大きく・シンプルなレイアウトにする
- 「寝る前はこのボタンを押すだけ」など、ルールを紙に書いて貼っておく
- 音声操作(「アレクサ、暖房消して」など)を活用する
といった工夫をすると、家族全員が協力しやすくなります。
まとめ:IoT節電術で“暖かさそのまま、電気代だけスリム”に
冬の電気代を抑えるカギは、「寒さを我慢する」のではなく、「ムダな電気を自動で減らす」ことです。スマートプラグやスマートリモコン、電力モニターなどのIoT節電グッズを上手に使えば、
- つけっぱなし・消し忘れを防げる
- どの家電がどれだけ電気代を食っているか分かる
- 最適な温度と時間で、体にもお財布にもやさしい暖房生活ができる
まずは、よく使う家電1〜2台からスマートプラグやスマートリモコンを試してみてください。1シーズン使うだけでも、「こんなに違うのか」と実感できるはずです。
次回予告:関連テーマのご紹介
次回は、冬の快適さと健康を両立させるテーマとして、「スマートヒーターで省エネ暖房!冬の快適温度をAIが自動調整」について、より具体的な機種比較やレビュー、選び方のポイントを分かりやすく解説していきます。

コメント